車検の種類の　メリット・デメリット

　　　整備点検付き車検

車検とは、「現時点」の状況をもとに検査をし、今後一定期間クルマに乗れる許可を取ること。つまり車検をパスすることと、次の車検までクルマが健康であることは、本来別の話なのです。そんな時生きるのが「予防整備」です。予防整備とは、プロの目から見て、今後注意が必要な箇所などをあらかじめ点検・整備することです。大きなトラブルを未然に防ぐことができるという安心感が、もっとも大きなメリットといえます。ただし、現段階では動作している機器・消耗品の交換も含まれる場合もあり、そのコストをデメリットと思われる方もいるかもしれません。ご自分であまりこまめに点検などを行わない方にはぜひ、受けていただきたい車検です。積極的に予防整備をすることで思わぬトラブルなどから身を守ることができて、かつ結果的にはお得に済むケースも多いため安心です。あるいは、年間の走行距離が多い車や旧車オーナー、すでに不具合個所があるなど、不安材料を抱えている場合には、特にオススメの車検といえます。

　　　1日車検

お仕事でクルマを使われているなど、とにかく時間がない方には「60分車検」のように車検の早さが最大の利点になると言えます。必要な部分のみを整備して、車検に通してもらえますから、簡単で安価な印象もあります。しかし、整備個所や部品交換などの個所が増えれば、整備費用は別途かかりますので、注意が必要です。

　日ごろから点検などをこまめに行っており、修理個所や部品交換もほぼないことが予めわかっていれば、お得で手間もあまりかからない車検で済む可能性が高いです。あるいは、車検のために時間が取れないという方には、オススメです。最近ではさまざまなニューサービスが用意されており、早期割引といったサービスを行っているところもありますので、早いタイミングで問い合わせてみるのが良いでしょう。

　　　ユーザー車検

ユーザー自らが点検を行い、陸運支局にクルマを持ち込んで検査を受けるわけですから、必要最低限の出費に抑えられる可能性があることが最大のメリットといえます。
　ただし、修理個所や部品の交換などが出てしまった場合、別途修理工場などで作業をお願いすることになりますので、場合によっては業者さんでの車検と変わらない金額が必要になることもあります。全てをご自分で判断し、立会えることがメリットであり、その手間と不確定要素がデメリットであるともいえます。

　普段から、クルマに関する知識があり、日常点検などをこまめに行っている方にはオススメです。また、年式が新しく走行距離数も少ないクルマの場合、故障個所や部品交換の可能性が低く、費用を安く抑えられる可能性が高いため、チャレンジしてみる価値があるかもしれません。どちらにしても、諸手続きなど手間がある程度かかりますので、時間的余裕がある方にオススメです。 

　　　車検費用見積